コーチングで月収10万円を実現するためのステップ
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まず、コーチング業界全体には、いくつかの問題があります。
コーチングやNLP(神経言語プログラム)は、多くのスクールやコーチング団体によって「学問」として教えられていますが、これがコーチングで稼ぐことを難しくしている一つの問題と言えます。
学問として教えること自体は悪くありませんが、ビジネスとして稼ぐスキルは別物です。
たとえば、日本の英語教育は、テストで点数を取るための勉強に偏っており、実際に英語を話すスキルを身につけることができないことが多いです。
同じように、いくらコーチングの理論や手法を学んでも、実際にクライアントを獲得し、ビジネスとして成功するためには、別のスキルが必要なのです。
コーチング業界では、多くのスクールが
「すぐにコーチになれる」
「すぐにカウンセラーになれる」
といったセールスをしていますが、これはある意味では正しいです。
というのも、この仕事は国に届け出をする必要はなく、簡単に○○コーチと名乗ることができます。
しかし、実際にその肩書きで生活できるかというと、別問題です。
コーチとして稼ぐためには、「稼ぐスキル」というものを学ばなければならないのです。
では、コーチングで稼ぐためにはどうすればいいのでしょうか?
まず、最も大切なことは「クライアントを獲得すること」です。
しかし、多くのコーチはこのプロセスが非常に難しいと感じています。
その原因は、クライアント獲得の方法を知らないからです。
知らないということは、実際に体験したことがないため、不安や恐怖を感じやすくなり、その結果として適切なセールスができず、断られたり疎遠になったりしてしまいます。
その原因の一つが、「コーチングを売ろうとしている」点にあります。
多くのコーチは、見込み客に対してコーチングを提供しようとしますが、クライアントは「コーチングそのもの」を欲しがっているわけではありません。
クライアントが本当に求めているのは、自分の悩みを解決してくれる手段であり、その方法がコーチングであろうが、別の手法であろうが関係ないのです。
だからこそ、コーチはクライアントの深い悩みを理解し、その解決策を提示することが重要です。
たとえば、クライアントが「どうしてもこの問題を解決したい」と思っている場合、価格は問題ではなくなります。
本当にその問題を解決できるのであれば、借金をしてでも解決したいと思うほど価値のあるものとして認識されるでしょう。
つまり、コーチとして成功するためには、自分の提供するサービスの価値を高め、クライアントに「絶対に必要なもの」として感じてもらえばいい訳です。
次に、コーチングで稼げるコーチは「商品パッケージ」を作ることを意識しています。
これは、単発のセッションではなく、複数回にわたるセッションを一つのパッケージとして提供する方法です。たとえば、6回のセッションを30万円で提供する商品パッケージを作ることが効果的です。このとき、クライアントの現状と理想の未来をしっかりと設定し、そのギャップを埋めるために必要なステップを提示します。セッションごとにテーマを設定し、一歩ずつ理想の未来に近づいていく過程をクライアントに明確に示すことで、信頼を得やすくなります。
さらに、コーチングで成功するためには「根本原因を理解する」ことが非常に重要です。
多くのコーチはクライアントの表面的な悩みに焦点を当てがちですが、その背後にある根本的な問題を見つけ出し、それを解決することが鍵となります。
体験セッションでは、クライアントの話をしっかりと傾聴し、根本的な悩みに気づかせるようにコーチングします。
これができて初めて、セッションの価値が高まり、クライアントにとって「このコーチングを受けるべきだ」と感じてもらえるようになります。
このように、コーチングで稼げない理由は、コーチングそのもののスキル不足ではなく、「稼ぐスキル」が不足していることが多いです。
まずは自分が提供するサービスの価値を高め、クライアントの深い悩みを解決する方法を見つけ出すことが、ビジネスとしてのコーチング成功の第一歩となります。
そして、焦らず一歩ずつ、クライアントとの信頼関係を築いていくことが、最終的には安定した収入を得るための鍵となるのです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。