「コーチングでの課題と解決策:アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」
◆◆◆アクセルとブレーキを同時に踏む心の葛藤◆◆◆
コーチングの現場でよく目にする現象の一つに、「アクセルとブレーキを同時に踏む」心の葛藤があります。これは、成長したいという強い意欲と、それを阻む心のブレーキが同時に働いてしまう状態を指します。
あるクライアントは以前からコーチングを学んでいましたが、なかなか契約に結びつかないという悩みを抱えていました。コーチングを学んでいる人は意識が高く、自己成長を求める姿勢が強い傾向にあります。しかし、いざ稼ぐ段階になると、壁にぶつかることが少なくありません。その背景には、「お金を受け取ること」に対する強いブロックが存在していることが多いのです。
真面目で誠実な性格の持ち主ほど、このブロックは強固になりがちです。「お金を稼ぐことは悪いことではない」と頭では理解していても、どこかで「なりたくない自分」が顔を出してしまい、結果としてアクセルを踏みながらブレーキを同時に踏むような状態に陥ってしまうのです。この状態が続くと、どれだけ努力しても前に進むことができず、結果として自分を責めてしまうことにもなりかねません。
しかし、この心のブレーキを外すことができれば、一気に加速することが可能です。
◆◆◆稼げていない時の実績の作り方◆◆◆
コーチングを始めたばかりの頃は、誰もが実績がない状態からスタートします。この状況でクライアントを獲得するのは容易なことではありません。実績がないとどうしても信用を得るのが難しく、契約に結びつきにくいのです。あなたがもしコーチングをお願いするとしたら、初心者同然のコーチはなるべく避けるのと同じです。
では、どうやって実績を作っていけば良いのでしょうか?その答えは、コーチングスキルの基本に立ち返ることにあります。コーチングのスキルが不足しているから稼げないわけではないという点をまず理解しておきましょう。もしあなたが既にコーチングを学んでいるのであれば、必要なスキルは充分に持っていると言えます。
私は、コーチングに必要なスキルは以下の5つと考えます。
1. 傾聴
2. 承認
3. 質問
4. 提案
5. フィードバック
特に、傾聴、承認、質問の3つがあれば、コーチングの8割は解決できると言っても過言ではありません。そして、セッション終了時にフィードバックをしっかり行うことで、ほぼ全ての問題をクリアすることができます。
◆◆◆クライアントを信じることの重要性◆◆◆
コーチングにおいて、スキル以上に重要なことが一つあります。それは「クライアントを信頼すること」です。どんなクライアントであっても、あなたがその人を「この人は絶対に目標達成できる」と信じることが不可欠です。「どうかなぁ~」「大丈夫かな」「無理そうだなぁ~」と少しでも思ってしまうと、そのネガティブな感情が相手に伝わり、セッションはうまくいかなくなってしまうのです。
もちろん、コーチの役割は、クライアントを目標達成に導くことです。しかし、もし体験セッションの段階で「この人には無理かもしれない」と感じたなら、無理にクロージングをせずに、そのままリリースするのも一つの選択肢です。いくら契約が目の前だからといって、あなたはクライアントを「選ぶ権利」があり、否、選ばないといけません。コーチングには相性があり、相性が悪い相手とはセッションもうまくいきません。生理的に合わない人と契約すると、目標達成へ導くのも難しくなります。
コーチングは相互の信頼と共感の上に成り立つものです。クライアントとの相性を大切にし、彼らが持つ可能性を信じることで、真の成果を引き出すことができるでしょう。そして、心のブロックを外して成長を加速させ、実績を積み重ねることで、あなた自身もより多くのクライアントに価値を提供できるようになるはずです。
私も毎回のコーチングを通じて、クライアントと共に成長させていただく所存です。クライアントを信じ、彼らの成功をサポートすることで、あなた自身のビジネスも確実に前進していくことでしょう。