本当の引き寄せの法則とは（続）（「全員が理想の未来へ向かっている」）

### 真の引き寄せの法則と選択の力

私たち全員が理想の未来に向かっていると言われたら、どのように感じるでしょうか？例えば、あなたが自宅から最寄り駅に行く場合、その道順を知っていれば迷わずに駅までたどり着けるでしょう。しかし、初めての場所なら地図を見たり、方向感覚を頼りにしなければなりません。途中で間違えたとしても、どこかで正しい道に戻れば目的地に到達することができます。

一方、ビジネスや人生において「成功」というゴールに向かう道のりはもっと複雑です。「コーチングで稼げるようになる」といった理想を実現するためには、多くの選択をしていかなければなりません。しかし、どの方向が正しいのか、その道中で間違った選択をすることも少なくありません。たとえば、ある選択肢が成功に近づく右の道であっても、間違って左を選んでしまうと、成功から遠ざかってしまいます。

問題は、ほとんどの人は自分が正しい選択をしていると信じて疑わない点にあります。自分では「理想の未来に向かっている」と思っていても、実際には間違った方向に進んでいることに気づけないのです。こうして多くの人が、自分が設定したゴールにたどり着く前に挫折してしまいます。たまたま運よく正しい選択肢をすべて当てた人は成功しますが、その人が成功の理由を明確に説明できない場合、コーチやコンサルタントとして他人を導くことは難しいでしょう。そうなれば自分は成功するかもしれませんが、長期的に成果を上げ続けることは困難です。

現在、コーチングやコンサルティングの世界では、ただ教えるだけでは稼げなくなってきています。これから成功するためには、クライアントを確実にゴールに導くスキルが必要です。そのスキルを今のうちに磨かなければ、コーチやコンサルタントとして長く稼ぐことは難しいでしょう。たとえ今スキルが十分でなくても、有料のクライアントを持ち、実践を通してスキルを向上させることがとても重要です。

### 本当の引き寄せの法則とは？

では、「本当の引き寄せの法則」とは一体何でしょうか？通常、引き寄せの法則は良いことを引き寄せるものだと考えられがちですが、本質的には善悪の区別がありません。引き寄せの法則は、理想の未来に到達するために必要なすべての出来事を引き寄せます。それには、良いことだけでなく悪いことも含まれています。

もし悪いことを単なる「不運」として処理してしまうと、辞めたくなり、成長のチャンスを逃してしまいうことにもなり兼ねません。引き寄せの法則が教えてくれているのは、「どうすれば良くなるか」という考え方です。悪いことを糧にして物事を好転させることが、引き寄せの法則の真の目的なのだと捉えていただくと、色々なことに説明がつきます。

### 選択ミスが成功に導くこともある

ビジネスの世界では、間違った選択をすることがしばしばあります。しかし、それ自体が必ずしも失敗とは限りません。例えば、ある選択が間違っていても、その選択によって「これは違う」ということを学び、別の正しい方向に進むきっかけになることがあります。間違った道を選んでしまっても、引き寄せの法則が「そっちじゃないよ」と教えてくれているのです。そのメッセージをしっかり受け取り、軌道修正を行うことで、成功に一歩近づくことができます。

しかし、多くの人が「左の道を進んでいても、なんとかなるだろう」と無理に進んでしまうケースが見られます。これは、引き寄せの法則が発する警告を無視している状態です。引き寄せの法則は、「悪いことが起こっているときこそ、引き寄せが働いている」と言えます。悪いことが起こったときに、その意味を理解し、感謝の気持ちを持って受け入れることで、物事は好転します。

### 悪いことにも感謝することの重要性

理想の未来に向かうためには、悪いことが起きたときこそ感謝することが大切です。なぜ悪いことが起こったのか、その意味を考え、それが自分に何を教えているのかを理解することで、次のステップへ進むためのヒントが得られます。最初に言った通り、全員が自分なりに「正しい選択をしている」と思っていますが、その選択が必ずしも正しいとは限りません。

例えば、就職活動で自分が良いと思った会社に入社したものの、結果的にブラック企業だったという話を耳もあります。結婚も同様で、最初は理想の相手だと思って結婚しても、生活を続けるうちに違和感が生じ、最終的には離婚という選択をする人もいます。これらはすべて、最初の選択が間違っていたか、途中で修正が必要だったことを示しています。

ビジネスにおいても同じことが言えます。多くの人が「集客さえできれば成功する」と考えますが、実際には集客だけでは稼げないことがほとんどです。集客は確かにビジネスの重要な一部分ですが、本質的な部分を見逃している場合、成功には結びつきません。そのような選択ミスをしたときにこそ、引き寄せの法則が「間違っている」とサインを送ってくるのです。

このような状況に直面したときは、怒りや不満を抱きがちですが、引き寄せの法則を活かすのならば、間違いに気づかせてくれたことに感謝することが大切です。悪い出来事をただの「失敗」と捉えるのではなく、それを糧にしてどうやって次に進むかを考えられる人こそが、引き寄せの法則を真に理解していると言えるでしょう。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。