「いい話聞いたな」の次のステップ
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### いい話を読んで自分をどう変えていくか
現代では、少しインターネットで調べれば「いい話」や「ためになる話」に簡単にアクセスできます。SNSやブログ、メルマガなどで、多くの人が成功するための情報を提供してくれています。しかし、これらの情報を得たからといって、全員が成功できるわけではありません。特に、ビジネスコーチや自己啓発を求めている人々の中には、「いい話を聞いた」という感想を持つだけで、実際には何も変わらない人が多くいます。その理由は明確で、彼らは「自分を変える気がない」ということです。
「いい話」を読んで、「勉強になった」と感じるのは自然なことです。しかし、そこで止まってしまっては、成功への道を歩いているとは言えません。成功するためには、自分自身を変える覚悟が必要です。多くの人は、たまたまSNSで流れてきた投稿を読んで、「いい話だった」と感じることがありますが、その時点で自分が本気で変わろうとは思っていないのです。その感覚は、成功への障害となっているのです。いい気分になるとその日一日がんばれそうな気がする!それ止まりになっていませんか?
更に、誰が発信するかも大きな要素です。成功していない人が引用した「いい話」は、説得力に欠けることが多いです。そのため、情報の信頼性も大切ですが、もっと重要なのは、その情報を元に自分をどう変えていくかということです。
もし、今あなたが正しい行動を取っているのであれば、半年もすればある程度の結果が出るはずです。しかし、半年や1年という時間が経っても結果が出ていない場合、それはどこかに間違いがある証拠です。このまま同じ方法を繰り返していても、成功することは難しいでしょう。そのため、自分が何を変えるべきかを考え、実際に変化を起こさなければなりません。
特にコーチングの世界では、コーチが飽和状態にあります。今後も多くの人がコーチングの資格を取得し、世の中に出てくるでしょう。しかし、その中で本当に成功して稼ぐことができる人はごく一部です。なぜなら、クライアントは稼げているコーチにコーチングを依頼するからです。稼げていないコーチはクライアントを獲得することが難しく、結果的に成功から遠ざかってしまいます。
一方で、稼げているコーチは、売れる商品と売れる仕組みを持っており、次々とクライアントを獲得していきます。市場は「ババ抜き状態」とも言われ、稼げないコーチは常に「ババ」を持っている状態にあるのです。成功しているコーチがクライアントとどんどん契約していく一方、稼げないコーチはその流れに乗ることができません。
この状態から抜け出すためには、どうするか?
まず自分自身を変えなければならないと気づくことです。しかし、問題は多くの人が「どこを変えるべきか分からない」という点にあります。今日まで思った利益を上げられなかったのに、その自分の思考で「これがいいだろう」と判断しても、それが正しいとは限りません。稼げない思考のままでは、同じ過ちを繰り返してしまう可能性が高いです。その結果、どんどん時間を費やし、いつまで経っても収入が増えず、同じ様なところでつまずき続けることになります。
人間は誰でも常に「正しい選択」をしているつもりです。たくさん勉強をして、その上で決断したものなので当然です。正しいと思うからやっているのです。たとえば、結婚や就職の際も、その時点では最良の選択をしたと信じているはずです。しかし、結婚後に離婚する人や、入社後に会社が自分に合わないと感じる人がいるように、選択自体は正しいと信じて行っていますが、結果が伴わないということは、どこかで何かの選択を誤っているのです。
しかし、この選択ミスに気づくことは、新たな成功への第一歩となります。成功している人たちは、この「選択の間違い」に気づくために、コーチを付けています。彼らは、自分の力だけでは気づけないミスを指摘してもらい、正しい方向に導いてもらっているのです。自分で全く気付かないというわけではないとも思いますが、やはり目は前を向くためについており、自分のことは他人から見てもらうのが早いです。私自身も、コーチを付けるようになる前は稼げませんでしたが、コーチを付けてから成功への道が開けました。
そこで、思うように稼げないコーチたちは、「ビジネスで稼いでお金に余裕ができてから素晴らしいコーチを付けよう」と考えることが多いですが、それは逆なのです。稼げないからこそ、コーチを付けて正しい方向へ進む必要があります。自分ひとりでビジネスを成功させるのは難しいということ、成功には法則があるということを理解し、早めにコーチを付けるべきなのです。
では、誰にコーチを頼むべきかという選択も重要です。成功するためには、適切なタイミングで正しいコーチを見つける必要があります。私のメンターのクライアントの中には、一度でこのメンターを選び、さっさと成功して会社を立ち上げた人もいますし、何度もコーチやコンサルタントを変えた末に私のメンターのところに来た人もいます。誰に投資するかによって、成功までのスピードや結果は大きく異なります。
パラレルワールドは存在しないので、「もしあの時に別のコーチを選んでいたら…」というような後悔をしても意味はありません。大切なのは、今この瞬間に自分を変えるため、正しい選択ができるかどうか、です。成功するためには、ただ「いい話」を聞くだけではなく、その話をどう活かして行動に移すかが鍵となります。自分ひとりで何とかしようとせず、早めに正しいサポートを得ることで、成功への道が開けるのです。
成功者とそうでない人の違いは、情報をどう扱うか、そしてその情報を元に自分をどう変えていくかにあります。いい話を聞くだけで満足するのではなく、「自分をどう変えるか」という視点を持ち、行動に移していくことで、初めて成功が見えてくるのです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。