「やり続けなければ」という感覚でビジネス成功は難しい
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「やり続けなければ」と感じた瞬間、それはビジネスにおいて成功するための道が閉ざされているサインかもしれません。ここでは、その理由と本当に必要なマインドセットについて考えていきます。
たとえば、ブログの更新やメルマガの発信を「続けなければならない」と感じたことはありませんか?この「やらなければ」という感覚は、一見、真面目で責任感のある姿勢のように思えるかもしれません。しかし、この感覚が生まれた時点で、行動が「義務」と化し、楽しさや情熱が失われていることを示唆していると考えられます。
子どもの頃を思い出してみてください。遊びに夢中になっていた時、「利益を得るために遊ばなければ」と考えたことはあったでしょうか(笑)?もちろん、そんなことはなかったはずです。遊びに没頭し、純粋に楽しむことだけが目的でした。それと同じように、ビジネスでも「やらなければならない」と思ってしまう時点で、本当に心からやりたいことではなくなっているのです。
真に情熱を感じているものに対して、人は「やらなければ」とは思いません。むしろ、「やりたい」「もっとやりたい」と自然に思うはずです。ビジネスが本当に優先順位の高いものなら、自然とそれに向き合うはずであり、「やり続けなければ」という感覚は生まれないでしょう。
しかし、心は正直です。もし「やりたくない」と感じているのに「やり続けよう」と無理に押し進めれば、必ずどこかで行き詰まり、苦しくなります。これが、多くの人がビジネスで成功できない大きな原因になってしまう様です。
成功したいと心から思っていないなら、ビジネスで成功することは不可能です。旅行で「海外に行きたい」のような願望で「ビジネスで成功したい」と思っているだけでは、実際の成功にはたどり着けません。何かと理由をつけて「無理です」「できません」と言い訳をしている間に、ライバルは契約を取っています。ビジネスは非常に競争が激しく、情け容赦のない世界です。どんなに深刻な理由があったとしても、あなたが躊躇している間にもライバルはビジネスをどんどん進め、見込み客を取り込んでいくのです。
では、どうすれば成功できるのでしょうか?そのためには、まず自分のビジネスに対する本気度を確認する必要があります。
よくある間違いは、売れない商品を無理に集客やセールスで売ろうとすることです。このアプローチは、根本的な勘違いを引き起こします。お客様が必要としていない商品をいくら上手に売り込もうとしても、本質的な問題は解決されません。それを理解せず、「無料で集客する方法」や「簡単にセールスできる方法」といった商材に手を出しがちですが、結局はどれも根本の問題を置き去りにしたままなのです。
売れない商品を無理に売ろうとすることは、ビジネスにおいて大きな失敗を導きかねません。そこで、商品を改善し、自力で売ってみる努力が不可欠です。もしその商品が本当に売れる商品なのであれば、少なくとも10人に声をかければ1人は購入してくれるはずです。それでも売れない場合は、まず商品そのものに問題があると考えるのです。集客やセールスのテクニックでなんとかなる問題ではないということを知る必要があります。
ビジネスで本気で成功したいのであれば、まずは売れる商品を作ることが第一歩です。そして、集客やセールスについて考えるのは、その商品が実際に売れることを確認してからです。多くの人が、この順序を逆にしてしまい、失敗を繰り返してしまうのです。
私はメンターから、ビジネスのマインドセットやポジショニングをしっかりと固めてもらった後で、集客やセールスを考えるよう指導されました。たとえ売上が安定していても、ポジショニングがずれてきたら、その都度ペルソナの見直しを指示されます。ポジショニングがしっかりしていないと、集客やセールスでどれだけ努力しても、結果は伴いません。
結局のところ、ビジネスに本気かどうかがすべてにかかっているのです。商品を売ろうとする前に、まずは「どうしたらお客さまを幸せにできるのか」を真剣に考えます。自分の商品をどうやって売るかにばかり目を向けている時点で、ビジネスはうまくいきません。
最終的に、お客さまを助けること、幸せにすることを第一に考えることが、ビジネスの成功につながっていくのです。売れる商品を作るための鍵は、お客さまがどうすれば幸せになるかを真剣に考えることです。テクニックでなんとかしようとせず、本当に価値のある商品を提供し、それが売れるかどうかを確認するプロセスこそが、ビジネスでの成功への道です。
ビジネスにおいて「やり続けなければならない」と感じた時点で、そのビジネスは本気ではない。このことを指標にして、ビジネスに夢中になれる環境を整え、心から情熱を持って取り組むことこそが、成功への近道です。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。